出会い系を使い始めてかなりになる。
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ほとんどの場合女という生き物は、たとえセックス目的だったとしても、それをあからさまには出さない。
出会い系の場合、こちらもかなりヤルことに思考が寄っているから、一旦冷静になる必要がある。
相手がどういうつもりかを見極め損ねたらえらいことになりかねない。
その上で、ホテルへ連れ込むところまでの駆け引きをするわけだ。
面倒くさいと言えば確かにそうなのだが、俺はそのまどろっこしさが結構好きだった。
出会い系で女と合うというのはそういうものだと、俺は今でも思っている。
ところが、ごくまれにだが例外がいる。
今日話すのは、その例外の話だ。
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ある4月の昼下がりのことだ。
俺は都内の某駅で、女を待っていた。
アプリでの受け答えはごくまともなものだったし、気もきいていた。
そつのない感じだったが、かなり頭の回転は速そうだ。
俺としては、当たり外れはあるにせよ、それなりにまともな女が来るものと踏んでいた。
そんな女に少しずつ切り込んでホテルまで連れて行くのを想像しただけで、胸と股間が躍った。
ハッキリ言って、この日俺はヤリたくて仕方がなかった。
その前の週、家に帰れるか帰れないかくらいの残業が続いていたために抜く暇もなく、俺の性欲は有り余っていた。
普段だったらここまでのことはないんだが、この時は道行く女の尻に浮き出た下着のラインを目にしただけでも股間に熱いものが走るような感じがあった。
そんな具合だったから、少々好みに合わなくても、この日は極力セックスまで持ち込むつもりだった。
幸いあのやり取りの感じだと、もしかしたら相当のインテリ女かもしれない。
そんな女と一戦交えられるなら、俺の息子も本望だろう。
都合のいい妄想ばかりが頭の中で広がり、俺はついニヤニヤと顔が緩んでくるのを抑えられなかった。
だが、印象というのは実際に会ってみないと当てにならない。
声を掛けられて振り返った瞬間、俺はてっきり人違いだと思った。
俺の背後に立っていた女は、俺の想像とは180度逆だったのだ。
とはいっても、はずれだったわけではまったくないのだが。
全身を黒い服で固めた女が、俺をじっと見ていた。
まだ肌寒いせいか、厚手の上着を羽織っていたが、スタイルの良さはそれでも分かった。
体格は細いが、胸はかなりのものだ。上着の前を開けているから腹も見える。
くびれているかどうかまでは見えなかったが、少なくとも太ってはいない。
なにより、ミニスカートから伸びる脚の形は、それだけで男を興奮させるに十分だった。
服装も色の関係で重い印象ではあったけれど、フワフワした装飾がかわいらしい。
それに顔も、スタイルほどではないがまずまず。
ありがちではあるけれど、土台はごく普通な程度には整っている。
つまり、かなりの上玉といってもいいくらいだった。
それでいて何故俺が絶句したのかというと、表情と仕草だった。
パッと見た瞬間、普通の女じゃないと思ったからだ。
だって、考えてみてほしい。
今は昼下がり、それも駅の改札というロケーションだ。
そんな場所で、しかも初対面の相手に会うのに、いきなり目を潤ませて現れる必要がどこにあるだろう。
言うまでもないが、泣いているとかではない。
女を攻めて攻めて、自分からせがんでくるまでに盛り上げたときにはじめて見せる、あの潤ませ方だ。
頬もうっすらと紅潮している。断じて化粧による赤さではない。
しかも、よくよくみれば、スカートから伸びた脚も、なにやらモジモジしている。
すくなくとも、見た感じだけなら準備OKの女そのものだ。もちろん理知的な印象なんて微塵もない。
いくら出会い系だって、これは出来過ぎだ。
からかわれているんじゃないかと思った。
もしそうでないなら、それはそれでまずい。かなりヤバい女なんじゃないかと思ったのだ。
ただ、結論からいうとこの女は性欲を満たすという一点に関しては大正解だった。
その代わり、インテリ女を切り崩すという部分はまったくなし。
いや、それどころか、表面的な駆け引きさえなかった。
なにしろ、俺が向き直るか向き直らないかのうちに、女は俺に抱き着いてきていたのだから。
「ね…しよ?」
女の背は割と高かった。俺の耳元に口を寄せ、小声でいう。
ちょっと待て、が本音だった。
手間が省けたのは確かだけれど、挨拶さえまだしていないのだ。
いくら何でも、ここまで単刀直入に誘いを受けたことはない。
「ねえ…たまんないのよお…」
声がもう、震えている。
よっぽど欲求不満をため込んでいたのか、それともなにかヤバいものでもやっているのか。
いずれにしたって、まともな頭じゃないのは間違いなかった。
正直、怖かった。
やりたいのは山々だけれど、ここまでくるとかえって怖い。
だが、身体は正直だ。
これだけの上玉がみずから誘ってきてくれているという状況を前にして、密着した身体の隙間で、俺の股間は力がみなぎり始めていた。
それを女は、見逃さなかった。
「あなたも大きくなってるじゃない…そのつもりなんでしょ?」
証拠を自分でさらしてしまっているのだ。
心理的に抵抗はあったから、もう少し状況を把握したい気持ちはあったけれど、俺は諦めた。
もう、この女はこういう奴だと思うしかない。
ホテルまでの道々も、女は俺に半ば縋り付いたままだった。
下半身に力が入らないのか、少しフラフラしている。
酔っているのではないかと思うほどだったが、こいつは逃がさないという意思だけは強く感じられた。
「優しそうな人でよかったあ」
そう言いながら、時折俺の首筋に横からペロリを舌を這わせたりしていた。
繰り返すが、まだ路上だ。人目が気になって仕方がない。
だが最初こそ驚いたが、ホテル街の入口が遠く見え始めた頃には、俺はもうあきらめていたし、それなりに慣れていた。
人間、環境への順応は意外にできるものだ。
時々ペチペチと股間に当たるものがある。
女が、俺の膨らんだ股間に時折触れてくるのだ。
それはわかっていたけれど、俺はもういちいち突っ込んだりはしなかった。
キリがない。
それでも、多少は綺麗な部屋を選んだ方がいいのかくらいは考えたのだけれど、その気遣いも無駄に終わった。
女は何のためらいもなく、一番手前にあらわれたホテルに俺を引っぱっていったからだ。
「お、おい…ここでいいのか?」
「どこでもいいよぉ…エッチできれば」
本当に、することしか考えていない。雌そのものだった。
内心心配した通り、ホテルの部屋は微妙だった。
古臭いのは仕方がないとして、とにかく狭い。玄関を開けると、そのままベッドルーム。
しかも、そのベッドだけで、部屋の大半が占領されている。
その分部屋の装飾にはそれなりに力が入っていたが、お世辞にもゆっくりできるような雰囲気ではない。
けれど、ある意味では女には好都合だったかもしれない。
これなら、ヤル以外のことには気が向かないからだ。
「じゃ、さっそく…ね?」
事実、部屋のドアを閉めた瞬間には、女の手は俺のベルトの留め金を外していた。
それまでのフラフラっぷりが嘘のような手際よさだった。
靴も脱いでいないというのに、俺はズボンを下げられ、下半身をむき出しにするハメになった。
これはこれで新鮮ではあったので、息子はいきり立っていた。
「じゃ、いただきまあす…んぐぅっ」
その場にしゃがみこんで、俺の息子を口いっぱいに頬張る女。
膨張しきった息子のいびつな形が、女の頬にそのまま浮き出た。
中腰になった女は、上から見下ろしていても下着が丸見えだった。
立ち姿でも薄々感じてはいたが、スカートが短すぎるのだ。
黒い小さな下着は、陰唇こそかろうじて隠していたが、その周辺はむき出し。勝負下着というのを通り越している。
「ンぐ…ふぐっ…」
ちゅばっ、ちゅばっ…
舌なめずりを思わせる、唾を啜りあげる音が、狭い玄関で驚くほど大きく響いた。
テクニックは申し分ない。
亀頭はもちろん、裏筋から玉袋に至るまで、女は自らの口を駆使して貪欲に刺激してくる。
元々膨らんでいた俺の息子は、みるみるうちに限界に近いところまで巨大化した。
「んふっ…」
じゅばっ…
女が息子から口を離した。
相当に唾を口の中に貯めて舐めていたのだろう。
口を離した瞬間、女の口の中と俺の息子の表面、両方から液体が盛大に垂れ落ち、床に滴った。
「も…もういいよね」
それだけ言って女は立ち上がると、そのまま自らスカートをめくりあげた。
めくるといったって、これだけ短いスカートだとあまり「めくる」という感じではない。
どちらかというと、少し上にずらしただけという印象だった。
それでも、そのまま下着をおろすと、女の股間はすっかり俺の前にさらされた。
「おい…もしかして、このままするつもりかよ」
「もちろん。それだけ硬くなってれば、挿れられるでしょ?」
「ま、まあ…」
もちろん挿入は可能だけれど、まだ玄関口だ。
さっきから清掃らしき出入りの音も全部聞こえてくるし、ドアの防音性なんて皆無だろう。だが、女はそんなことをそもそも気にしていなかった。
「ね…来てよぉ」
哀願するように、女は玄関のドアに手を突いて、俺の方に尻を突き出す。
既に汁を滴らせている割れ目が、貝殻のようにパックリと開いた。
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